“民情啓蒙を導く偉大な文学作品をご覧ください”

実り豊かな結実の季節、民族に愛されている抵抗詩人で農村啓蒙文学の先駆者である小説“常緑樹”の作者、沈熏の精神を継承する目的で、1977年から開催されてきた“常緑文化祭”が今年で30周年を迎え、多彩なプログラムと体験イベントによる和合の場が設けられます。

唐津市松嶽邑富谷里には、1930年代に発表された沈熏作家の代表作“常緑樹”を執筆した筆耕舎があり、農村啓蒙運動を繰り広げた常緑樹精神の発祥の地でもあります。

常緑文化祭の様子
常緑文化祭は、沈熏作家の常緑樹精神の継承と郷土文化の発展を目的に開催されました。
唐津洞一帯で3～4日間開催される常緑文化祭は、追慕行事、沈熏文学賞受賞、作文大会、オウルマダン(和合の場)などが開催されます。1996年からは沈熏文学賞を制定して中編小説を募集し、開催期間中に受賞式が行われます。
沈薫作家の筆耕舎が位置する富谷里は、西海岸高速道路の松嶽ICで下車し、漢津港方面に進むと到着します。

道路沿いにある常緑小学校は、沈薫作家を称える意味で学校名が付けられ、その周辺にある“筆耕舎”という案内板に従って、田畑の間にある蛇行した道を進むと、沈薫作家が暮らしていた筆耕舎に到達します。